ぬるいアートめぐり備忘録

絵を見るのも描くのも好きだけど特に知識などはなく、目の前にある作品が 好きかどうかっていう感覚でしか見てないけど、とりあえずメモっておきたいというブログです。

風能奈々展「地下の湿度と紙の手ざわり」

渋谷ヒカリエ/小山登美夫ギャラリー


8/03/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERY/風能奈々 展「地下の湿度と紙の手ざわり」

 

明かりの多い場所から夜空を見上げたとき、はじめは星なんかどこにも出ていないように見えてたのが、1つ見つけるとだんだん周りにも別の星が見えてきて、なんだかんだであちこちで輝いていることに気付く。この方の絵を見てたらそんなことを思い出した。

 

この日は別のギャラリー目的で渋谷へ行き、ヒカリエ近いし何かやってるかな~って寄り道しただけだったし、スペースの外から(=遠目に)見た時はただ黒でぐちゃぐちゃっと細かく抽象的なペインティングでもしてるだけなように見えて興味も持てなかったんだけど、せっかく来たしサラッと見ていこうと思って足を踏み入れて間近に見てみたら、はじめに熊を見つけた。

お?と思ってたら、次に女の人がいた。

あれ?その周りにあるこれは木?

ここにも動物がいて、女性がいて、葉っぱもあちこちにある。

あっという間に引き込まれちゃった。

そして白のキャンパスに黒で描いてるのではなく、黒地に白で描いてるのだった。

 

植物、木、女性、動物、船など、全体に描かれていた。その周りに、パッと見ただけではこんなにたくさんのものが描かれていることには気付かない(気付かせない?)たくさんの目くらましのような線がいっぱい。不思議。

タッチは違うけど、「ドレの神曲」の挿絵を思い出した。

 

木炭画(かな?)も面白かった。

白より黒の比率が大きかった気がするけど、優しい、童話のような絵。なんか黒の背景に黒い動物が描かれていたものがあって(あったはず…)、その描き分けがすごいなとか。

 

この方も1日何時間もペンを握ってるような方らしく、羨ましすぎて泣けた。歳近いし。私が1日に描くものを握ってる時間なんか、基本的にhourじゃなくてminuteだもんね。

 

↓ギャラリー内でも延々と流れていた動画(上のリンク先のトップに貼ってあるものと同じ)、その時は流れてる声を聞いてただけでモニターまでは見なかったけど、今これ書くためにサイトへ行ったらあった。見て、「ギャアアア」ってなった。もう、嫉妬。ノートやばい。

[http://]

 

フラッと寄ってみて良かった。ほんとうに良かった。この日は4つ展示見たけどこれが1番良かった。

 

思わずそのあとロフトでノートとペンを買った。ノートなんか使いかけやら未使用やら何冊も持ってるのにまた衝動買い。B5で80枚を2桁の値段で売ってそうな再生紙をシャレオツに綴った、A5で50枚480円のノート…ブランディングって大事だよ…ね…。インクがにじむ紙がいいという気分だったので…。

そんな私はいつかモレスキンの大きい無地のノートが欲しいけど、高いよりも重たそうだという理由で、買えないでいる。